「キ、キスって…どうすればいいの…?」
「っ…!」
あ、あれ?
愛音?
なんで顔が赤いの?
なんでそっぽ向くの?
「愛音…?」
「お前っ……」
「?」
なんだろう?
私、何かしたかな…。
「…なんでもねぇよ」
なんでもない!?
嘘だ!
今絶対何か言おうとしてた!!
「とりあえずこっち来て。そんな離れてちゃキスできねぇ」
「うっ……」
恐る恐る愛音の目の前まで来た。
顔をあげれば、目の前には整った綺麗な顔があって。
私の心臓がバクバクと波打つ。
「そんな強張らなくていい。お前から触れてくれれば、後は俺がリードすっから」
「うん…」
愛音の服を両手で握りしめて、足りない身長差を埋めるために背伸びをする。
愛音とキスをするのは初めてじゃないのに、初めてと同じような緊張があった。
距離が近づくのと同時に早くなる胸の鼓動。
お互いの唇がほんの少しだけ触れると、そのあとは愛音が優しく重ね合わせてくれる。
それに安心したのか、緊張していた体からふっと力が抜けて行くのを感じた。
「んっ……」
どうしてかな。
愛音とのキスはドキドキするけど、なんだかすごく安心する。



