Name ~ 名前なんていらない ~









「桜井、絶対にあうよ!」



「ありがと。」






私は、スカートのほかに、黒いシフォンワンピース、白い厚底シューズ、黒いキャップを買うことにした。







「また、こようね!」





お店を出ても、翼咲はまだ興奮気味だった。







興奮気味だった翼咲と、駅で別れた。







「…」




翼咲といるときは、苡槻の事を忘れられる。







でも……。


やっぱ1人になると駄目だ…。



全部思い出しちゃう…。








やっぱ好きだ。



憎いとか、嫌いとか言われても、好きな気持ちは変わんないよ…。