Name ~ 名前なんていらない ~









「うっわ~!可愛いっ!ねぇ桜井!これ、どう?似合うかなっ?」




隣できゃぴきゃぴ騒ぐ翼咲。



やっぱ可愛い。



「ちょー似合う。それ、いくら?」




翼咲が見せてきたのは、ビビットカラーのひざ丈フレアスカート。


翼咲が手に取ったのは、赤。よく見ると青もあった。





「3662円!ウチ、これ買う!あ、あとこれとこれ!」




スカートの他に、翼咲はチェックの白いシースルーのブラウスと、


白のクランチバックを持っていた。






「可愛いじゃん。私は、そのスカートの色違い買うね?」




私は、青いスカートを手に取った。