Name ~ 名前なんていらない ~










「うん。それ同感!!」







翼咲が、うんうんと大きくうなずいた。




そして、思い出したように言った。






「…てか、はやく店行こうっ」





「あ。忘れてた」




「早く!!走るよっ!!」






翼咲は、全速力で走って行った。




私も、必死に翼咲を追いかけた。





新しくできたその店は、洋服屋だった。