憎いと言われてから、3日。
「今日から、この高校に転入することになりました。
―――稲葉 紗結です。
よろしくお願いします。」
紗結…!?
――なんでここに…。
「ぁああっ!いーくんと陽茉莉だぁっ。この高校だったの?またよろしくね?」
黒板の前の紗結は、私と苡槻に向かって小さく手を振った。
――私と苡槻は、HRの直前に行われた席替えで、隣になった。
本当なら、嬉しくてしょうがなかった。
でも、3日前のあの言葉が、まだ頭の中でこだましていた。
それもあって、あまり話したくなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…