暑い夏の夜に実った私の恋。



夢じゃない?


赤い下着を脱ぐと、パッと夢から覚めちゃったりしない?




「明日から営業部に顔出すのドキドキするな!明日、会社のみんなに報告しなきゃな。」



相川君は、そう言って、もう一度キスをした。



花火の後の火薬の匂いがした。



私の恋はまだ始まったばかり。


もう見ているだけの弱虫な私じゃない。



振り向いてくれた相川君を離さないように

しっかりと自分を磨いていこう。




ライバルは多い。


私を好きになってくれた相川君に、

褒めてもらえるように、仕事も頑張ろう。




今日の私は昨日より少しだけ、自分を好きになっていた。