目の前では、真っ赤な花火がいくつもいくつも続けて上がっていて、


私の下着のように赤く燃えていた。




勇気をください!




「相川君、ずっと好きでした!!」




「俺も…好きでした!!」





相川君と私は


最後の最後の一番綺麗なはずの花火を見損ねた。





重ねた唇が花火と心臓のせいで、


少し震えていた。