よし! こんなもんか!! 「もう終わったの?」 勉強してると思ってたら、奏は椅子をこちら側に向けて私を見ていた。 「うん!掃除は好きだから。」 奏は棚の上を指でこすると、 「ホントだ。」 と言って私に笑いかけた。 うっ…… その笑顔…… なんか…… すごいです。 すごいって何!? 意味分かんないし。 「でもベッドメイキングできてないよ。」 「あ、しまった!」 うっかりしてた。 私は駆け足でベッドに向かい、整え始めた。