それから約2か月後。 「じゃあね、奏。」 とうとう奏が旅立つ日になった。 「ああ。そんな頻繁に連絡取れないだろーけど、できるだけ電話する。」 「大丈夫だよ。 大丈夫……」 半分自分に言い聞かせるように言葉にする。 「栞奈……。」 周りにいた見送りの人たちも気を利かせてくれたのか、 別れの言葉を言って、その場を離れた。 気づくと、私の頬を涙が伝っていた。 「ごめん、絶対泣かない、って決めてたのにっ……」 奏は私の頭を片手で引き寄せ、 自分の胸に押し当てた。