15:00ごろには引っ越しも終え、 私とさくらは屋敷の中を見学することにした。 見学には執事の森田さんが着いてきてくれた。 「ここがダイニングです。」 「うわー!おっきい机ー!」 「もしかして私ご飯とか作らなきゃいけないんですかね?」 ほとんど未経験なんだけど…… 「それはないです。 シェフがいるので。 栞奈さまがやられるのは食事の給仕だけだと思われます。」 「そうでしたか……」 よかった……。