「で?何。」 奏は高い位置から私を見下ろす。 『上目遣いでさ、七尾を見つめながら服の裾を掴むの。 それで、「お願い。今日だけおやすみちょうだい……?」って言うのよ!』 こんな作戦で本当におやすみくれるのかな……。 半信半疑のまま上目遣いで奏を見つめる。 うぅ…… カッコいい……。 顔が熱を帯びる。 奏の制服の裾をちょこりと掴んだ。 は、恥ずかしいっ…… 「奏……お願い。今日だけおやすみちょうだい……?」 「…………」 ああー! やっぱりダメだぁ!