そして昼休み。 私は優花直伝の作戦を今まさに実行に移そうとしている。 「そ、奏っ!!」 「何。」 朝誘われたことでいつも以上に照れる……。 「あ、あの、ちょっと空き教室に行きません?」 「空き教室?なんで?」 「込み入った話だから。」 「しかたねーな。」 奏は渋々といった感じで着いてきてくれた。 視線の片隅でキャッキャ言いながら喜んでいる奈央と優花がいた。 やっぱりふたりともちょっと楽しんでるなー!! 私は奏を連れて近くの空き教室に入り、 扉を閉めた。