「……何してんの。」 微かに聞こえた声に反応して見上げると、 ドアを小さく開けて私を見下ろす奏がいた。 「な……なんでもない……」 「なんでもなくねーだろ。」 だって…… このままだと私……泣いちゃうよ? 「一回自分の部屋に帰ります。 ゴメンナサイ……」 私は次の雷が来る前に自分の部屋に戻ろうと、 必死に這いつくばって進む。 今までみたいに布団にくるまって耐える! 「おい、待て!」 「は、離してー!! 次のが来ちゃう!」 あーあ。 もう涙目だ。