わ! 顔……見られた……。 奏は驚いたように目を大きく見開いた。 「あの……これは…… スマホで……映画見たらさ、あの犬のやつ。 予想以上に泣けてさ。 それで……」 必死に言い訳を並べるけど、 嘘ってバレバレだよ……。 「なんで泣いてたの?」 「映画……」 「嘘つかなくていい。 別にウザがったりしねーから。」 「……っ……でも……」 それでも回答を渋る私を、奏は舌打ちをして睨んだ。