みんな涙を拭いながら、噛みしめるように口にする。
いまだ半信半疑。
でも、やっと私たちは見上げることができた、この星空を。
私はぼけっとして、目に涙をためたまま空を見上げている。
視界を埋めるのは、どこまでも深い藍色と、愛らしく控え目な金色。
優しく星が笑いかけてくれている。
私たちはついに、成し遂げたの……?
「凛、やったぞ……。村を守りきったぞ」
横からきつく、あたたかく抱きしめられる。
大好きな、あの低く落ち着いた声が耳元で優しく響く。
なぜか、じわりと熱い涙が瞼の縁に溢れていく。
そうだ、あの襲いくる妖力をみんなで蹴散らしたのだ。
あの烏天狗から、私たちは村を守りきったんだ。
私はたまらず、紫希の顔を見る。
涙をためた、穏やかな顔。


