狙われし姫巫女と半妖の守護者



全員の力がひとつになって刃を駆けあがる。

その瞬間、勢いよくはじけ飛ぶ音が清々しく鳴り渡った。

刃は一瞬にして軽くなり、私たちは地面に叩きつけられる。

そして私は瞬時に大地へ手をつき、身を起こす。

ただただ天を仰ぐ。

皆が同じ天を瞳に映した。

涙が溢れた。

星の輝く、澄み切った藍色の空に。

もうそこにまがまがしい烏天狗の力の断片はどこにもない。

晴れ渡った夜空。

この村にぴったりな、のどかな星空。

「やった、やったんだな……」

「俺たち、あれに勝ったんだな……?」

「村を、守りきれたのね……」

あちこちで色付いた声が上がりだす。

草原に投げ出されたみんなが身を起こし、かたわらにいる者と抱き合い始める。