狙われし姫巫女と半妖の守護者



頭上から、私たちを殺そうとまっ逆さまに迫りくる。

心は震えた。

瞳も揺れた。

声もなく恐怖に耐える仲間の存在を背に感じる。

あれは、醜い心の塊だ。

怖くないわけがない。

容赦なく殺気に満ち満ちた紫の光。

でも、私は立ち向かうと決めたのだ。

私は紫希の強く黒い澄んだ瞳を見上げ、強く頷いた。

その凛々しい顔が私に勇気をくれる。

だから私は、光り輝く刀をありったけの力で握った。

紫希とともに握って、光の切っ先を暴れ襲いくる紫の塊につきたてた。

私たちは思いきり歯食いしばり、地面に足を突き刺し耐える。

けれど私はあまりの力に思わずうめいた。

刀が苦しげに悲鳴をあげる。

握った手がバラバラにへし折られそうだ。