脅すようにこちらへ手の平が頑なに向けられているだけで、苦しいほどの威圧感をうける。
彼は、たったひとりで私たちを焼き払うつもりなのだ……。
幼い頃の彼とだぶる。
彼はいつからそんな風になったのだろう……。
孤独で強情で、可哀想な王様に……。
でも私は、小さく言葉を漏らす。
「やっぱり、あなたみたいになるのは、絶対にイヤだわ……」
今も大砲が私たちに絶望を向けている。
だけど私は、自分の心を叩きつけ、まっ白な袖を振って勢いよくふりかえった。
突然のことに目を見開き、私に視線を集中させる人々。
松明の光に照らされてみんなの顔が明るく照らし出される。
女の子の目の周りが赤かった。
子供が小さく震えていた。
男性たちはいくつもキズをおっていた。
それでも誰ひとり瞳から輝きは消していなかった。


