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息をのんで立ちあがる私。

この場を切り裂く凄まじい叫び。

参列者全員が騒然として振り返る。

「侵入者です!!」

「半妖だ!」

参列者のはるか後方で群がっている黒装束の烏天狗が次々に倒れていく。

私は大きく大きく目を見開いた。

心臓が音をかきならす。

私は激しく首を横に振る。

でも、煌めく長い刃の切っ先が見え隠れする。

ウソだ、そんなことありえない。

あっては、いけないの。

「凛!」

「あぁっ……!」

私は悲鳴まじりに泣き叫ぶ。

唇を思いきり噛みしめて、痛いほど顔に手の平を押し当てる。

涙が一気にあふれだす。