歯を食いしばり、身をよじり、今にも体が崩れ落ちそうになる。
痛みは電流のように体を貫き息もできない。
痣にあてた手は突っ張って、爪が痣にめりこみそうだ。
なんとか薄目を開けて窓の方を睨み見ると、私は一瞬で目を見開いた。
窓の向こうからこちらへめがけて、矢のようなものが一直線に飛んでくる。
空を切り裂いてくる切っ先。
窓にぶつかってくる矢。
私は自分の身を抱いてきつく瞼を閉じた。
このままじゃ矢に打たれる……。
ほんの一瞬で場に溢れかえる、窓の割れる狂ったような音。
しかし、音がしたのが先か、私の体は足元からぐらついた。
なにかに肩を押され、体が突き飛ばされる。
窓ガラスは割れて、水しぶきのように舞いあがり降りかかってくる。
階段の景色はぐらりと揺らぎ、突然、まっ白なワイシャツの胸が目の前を覆った。


