汚いくせに、綺麗な皮かぶって平然とした顔をしようとしていた。
だって、あんまりにも汚い自分なんて見たくないから。
見たら、自分にもっと絶望してしまうから。
恥ずかしい。
ろくでもない自分だとわかっていたけれど、本当に恥ずかしい。
私は、私が散々人生をめちゃくちゃにした相手の幸せも願えない不届き者。
できるものなら、ここで燃え上がって消えてしまいたい。
私は無様な姿を曝しながら、蹲って涙を垂れ流す。
「私はバカだった。苦しくなってようやく気づいたんです。紫希のことが好きだって!」
思いきり吐き出した言葉が、身を裂くように鋭い刃となる。
私は、七瀬くんになにを話しているのだろう。
こんなにみっともないことを話してどうするの。
でももう止められない。
初めて感じたこんなにも熱い想いを、堰き止める方法なんて私は知らない。


