狙われし姫巫女と半妖の守護者



言葉がたくさん煌めいて、美しくはぜる。

私ははっとして彼を見る。

七瀬くんはやわらかく目を細めて、また私をとらえていた。

「凛ちゃんが何に悩んでいるのか、俺には具体的にわからない。だけど、なにか不安に思っているなら、覚えていてほしい」

手の中で、花たちが微笑むように揺れあった。

「ここに来たときから、みんな仲間なんだよって」

前触れもなく、涙が溢れだす。

ぽろぽろと、涙が膝へ落ちていく。

「どうしたの!?」

慌てて裏返る七瀬くんの声。

私はいっぱいいっぱいになりながら、何度も何度も手の甲で涙を拭う。

あんまり優しいから、心の奥で冷え切っていた思いが溢れだす。

仲間という言葉が、嬉しくて、悲しい。

「この村の人は、強くて優しくて、私もう泣いてしまう……」

七瀬くんが困るのなんてお構いなしに、私は濡れている顔に手を当てたまま、思いを吐き出す。