私は思わず、ドッキーン!
なにあのバカにしたような笑い!
声もかける価値がないってこと?
どういうこと!?
私はお婆さんの影から出られずに、おろおろとふたりのやり取りを見守る。
「ねえ、乱麻兄ちゃん、また一緒に遊んでよ」
地面に書かれた輪の上でジャンプしながら、ねだる天くん。
でも、乱麻くんは屈んでいた身を起こしながら、ため息交じりに答えた。
「いいけど、今回の戦が終わったらな」
また、戦という言葉に胸が騒ぐ。
天くんの方へ向き直った乱麻くんの両腕には、一振りの刀があった。
つばが欠け随分といたんでいる。
その刀をいったいどうするというのだろう。
私はお婆さんの背中から身を乗り出す。
見守っていると乱麻くんは、天くんの元へと歩みよりしゃがみこんだ。
「いいか、持てるな?」


