ばあちゃん?
じゃあ、この人は天くんのおばあちゃん?
すごい偶然だ……。
お婆さんは畳の上にひれ伏すようにして、私へ向かって頭を下げる。
私は急いで、天くんの背中に呼び掛ける。
「天くんちょっとごめん。おばあちゃんとお話ししたいんだ。少しひとりで遊んでてくれるかな?」
「うん!」
そう言って、またひとりでに跳ねはじめた彼を見て、私は縁側に駆け寄った。
「昨日は大変失礼いたしました」
お婆さんの掠れきった声。
私は縁側に膝をついてよじ登り、お婆さんのほとんど骨に近い肩を抱いて起こした。
声を裏返して驚き身を引こうとするお婆さんが腕の中で足掻く。
でも私はお婆さんの肩を真正面から掴んで離さなかった。
「謝るのはやめてください、セツお婆さん……。私は、母が大切にしていた村の人に会えて幸せなんです。それに、こんな小娘に、頭なんて下げないでくださいよ」


