でも、今なら乱麻くんの気持ちの数十分の一くらいなら、わかれた気がする。
厳しい言動の裏には、乱麻くんの覚悟とか強さとかがつまっているんだって。
だから、冷たい人じゃない。
半妖といわれているみんなは、とても優しくて心の強い人たちだから。
緊張の出立のときだっていうのに、私は顔がほころぶ。
そんな私を3人は、びっくりしたように呆然と見ていた。
私はもう一度胸を張って、3人を順に見る。
「乱麻くんの言うとおりだよ。私、みんなの力になれるよう頑張るので、よろしくお願いします」
そうして私は深く頭を下げた。
パッとあげた視界には、みんなの頷く顔、輝き弾ける緑。
私はこれからこの3人と一緒に戦いに行くんだ。
紫希が背を向け先頭を切って歩きだす。
そして森に分け入った瞬間、紫希の声は電流のように走った。
「わかった。ではお前の家に立ち寄ってから出発する」


