まっ赤な目。
苦しみによじれたくしゃくしゃの顔。
「涼子様には何度も村を救われたのに、俺らは涼子様の命を手放してしまった」
掠れた叫び声が、小屋を揺らす。
見開かれた瞳から溢れた涙が、宙に散る。
圧倒されて、私は彼を真剣に見つめることしかできない。
紫希は息もできないほど苦しそうに、悲しく眉根を寄せる。
掠れた痛々しい声で尚言葉を紡ぐ。
「なあ、俺を恨んでくれ! そんなにきれいな目で見られる資格は俺にない。俺を大事にしようなんて思ってくれるな……」
いつも強くあった瞳が子供みたいに涙をためて揺れていた。
胸がいっぱいだ。
私は耐えきれずに呻いた。
聞き苦しい泣き声が溢れかえる。
手の平に顔を埋める。
それでもおさまらない。
胸が焦がされるように痛い。


