「その証拠に! お主の母が体を張って守ってやった半妖どもは、お主を助けにこないではないか」
張りあげられた声。
背筋に電撃が走ったように、棒立ちになる私。
目の前がまっ暗になる。
一気に詰め寄られ、痛いほどに顎を掴まれた。
「んっくっ!」
もがいても、私の力は弱くて、いいように彼の方を向かされてしまう。
そして彼は瞳をギラリと輝かせ、言い放った。
「お主、母親の二の舞を演じるつもりはないであろうな?」
近づいてくる鋭利な鼻先。
私など見ていない、野望の炎をたぎらせた目。
掴まれている顎はギリギリと悲鳴をあげる。
息がかかる距離に彼はにじり寄ってくる。
「俺の妻になれ。さすれば、お主をこの俺が守ってやる」


