狙われし姫巫女と半妖の守護者



それでも彼は依然として、私の手のうちに隠れた痣を指さしたまま、喉の奥で堪え切れない笑いを押し殺している。

「寿命のすべてを使って村に鉄壁の決壊を張り、お主にこの強力な守護の術をつけた。人という生き物はわからぬ。自分を犠牲にするなど、実に滑稽な女!」

守護を……?

指でさされたままの、鈴型の痣。

足元からぐらつきそうになって、私は我に返るように慌てて首を振る。

ついに、笑いを堪えるのをやめた口が大きく開き、下品な笑いを撒き散らす。

こんな男に、お母さんをバカにされたままではいられない。

私は食い下がり、憎しみを握った拳を彼の胸に叩きつけた。

「だからさ、なんで笑えるのよ……。私のお母さんを笑うな! あなたなんかに、あなたなんかにっ、お母さんの死を笑われてたまるもんかっ!」

喉が痛いくらい吠えかかる私

けれど、悔しいくらい彼のゆらがない体、冷酷な微笑。

私は絶叫し、ツンと痛い鼻をすすった。