狙われし姫巫女と半妖の守護者



「じゃあ……、あなたたちはあの話にも出てくる半妖なの?」

言葉が揺れる。

真相に近づく。

私はじっと、猫丸くんを見つめる。

すると猫丸くんは、目を伏せて深く頷いた。

「そう、みんな人と妖怪の混血、半妖だよ。僕はネコで、猫丸乱麻。彼は七尾狐で、尾上七瀬くん」

猫丸くんは自分と、狐の七瀬くんを紹介すると、着物の彼を指差してもう一度口を開いた。

「で、如月紫希くんは……」

「乱麻。必要のないことまでしゃべるな」

着物の彼が、静かに制する。

でも、静かなのは物言いだけ。

こめかみに冷や汗がわき出る。

猫丸くんの喉元には輝く刀の切っ先が。

いつ抜いたのか気配すらなかった。

着物の彼は、鞘から抜いた裸の刀を猫丸くんにつきつけている。

いつもの彼と違って、瞳が大きく揺れ動いているように見える。

なにを言わせたくないの……?