「ていうかさ、宮藤君最近素直になったよね？」



すると、宮藤君はいきなり私の背中に回った手を離して



「行きましょうか」


と言ってスタスタと歩き出した。


え？



え？？


私何かした！？



私が一人でプチパニックになっていると数歩前の宮藤君が…



「…素直になっちゃ駄目ですか。」



ボソっと言う宮藤君があまりにも可愛く見えて、思わず抱き付いていた。


「全然！逆に素直の方がいい！」





すると宮藤君は一瞬驚いた顔をしてから、



「……たまに…ですから。」


むむ……。


たまに。ですか！



「でも、レアの宮藤君見れるのは私だけだからいいもん！」




「レア…という程でも無いですよ…？」


「いやいや！いつもクールな宮藤君を見る私にとっては超レアだよ！」