悲しみに手を浸し

侵食されゆく己の意志。

泣いてしまえば楽かもしれない。けれどそれは敗北の印

傲慢なこの世から逃げてしまえば幸せかもしれない。しかしそれは死を意味する





俺は、まだ生きていたい。

例え世界一絶望的な運命を歩むとしても



俺は生きていたい。



生きることに意味はないかもしれない。それでも自分の思いを貫くことには価値があるから














俺は生きる。





いずれ迎える、この世との別れを何時目の前にしても、恥じぬように生きてゆきたい。








哀しみに足を捕われ

支配されゆく己の自由



俺は生きる。生きてゆく。



定められし運命から逃げるなんてことはしない



俺は生きたい。



間違った考えかもしれない

それでも、この決意に迷いはないから。



生きる。ただひたすらに。




この絶望的な運命を

この定められし運命を







自分の思うままに













先の見えない暗闇を、ただ一歩一歩生きてゆく。














END