side 京

「はぁ…」

なんなんだよマジで。

『別に⁇そんなんじゃない。大体なんで私が桜さんにヤキモチ焼いちゃうわけ⁇
京君の事好きでもないのに』

そうだよな。

やっぱ好きなのは俺だけか…。

俺も、酷いこと言ったな。

やっぱ近い分、素直になれねーって言うか。
いつも一緒にいたから、突然らしくもない言葉言ったら違和感、感じるってか照れ臭いって言うか。

それであずの事傷つけたりしたら、マジ最低だな。

「あ、あんた帰ってたんだ」
「…勝手に入ってくんな」

部屋に入ってきたのは姉貴だった。

「まあまあ、そんな言わずにさっ⁇」
「マジ…能天気すぎるわ…」
「ははっ、お姉ちゃんよく言われるから気にしない」
「お姉ちゃんて…きもい…」
「なっ‼︎まさか、梓ちゃんにもそんな
言葉言ってないでしょうね」
「そのまさかだよ」
「はああ‼︎⁇」

ちょっ…

「叫ぶな。マジ迷惑」

今のは近所迷惑だろ。

てか絶対あずの部屋まで聞こえたパターンだろ。

「しかもここ俺の部屋。マジで止めてくんない⁇」
「なんでそんなイライラしてるの」
「別に⁇あんたには関係あるかよ」

俺は部屋のカーテンを閉める。

「喧嘩でもした⁇」
「してない」
「したんでしょ⁇」
「…」

もういいや。ああ構わねぇ。

俺は布団に入る。


「しばらく寝るわ」

そう言って俺は眠りについた。