side 梓

それからと言うもの、毎日毎日あの女の子がクラスに来る。

そして、いつも京君といる。

あれからどのくらい経ったかな。

多分一週間くらい。

だけど京君はそのことに関してなにも言わない。

でも、限界だよ…。

どうして私より後に来たあの子なの⁇

とか、思いたくなるよね。

「なぁ梓っちー」
「うーん⁇」

お昼休み。

私はあの四人を見ながら言う。

「そんなに気にするなら、本人に聞けばいいじゃん」
「ほっ、本人って‼︎⁇」
「本人て…北見」
「むっ、無理無理無理無理‼︎てか‼︎そんな事したら私が好きってバレるじゃん‼︎」
「…もうバレてんじゃないの⁇」
「な訳‼︎」
「ふーん。ま、北見も北見で鈍いしな。じゃあ、本人が無理なら自分で確かめろ」
「自分でって…」

そんなの、無理だし…。

大体どうやって…。

「ほら、行ったよ」

…。

そう、昼休みは必ずあの四人は教室を出て何処かに行く。

「…ったく、ほら来い」
「へっ、えぇ⁇」

な、なんで…。

霜月君は私の制服を引っ張る。

「梨花ちゃぁぁぁぁーん」

って、梨花ちゃんに助けを求めたけど、梨花ちゃんはニコニコするだけで私に手を振った。