痛くて、声すら発することがままならない。 呼吸をするのも、キツイ。 「さ、や・・・・ぁあ、私。」 血が流れる私を見て、嘆き悲しんでいる。 「ごめっ・・んなさい。」 ―――――母は・・・・ 「いやぁぁぁ!!」 ッバ 私は、起き上がった。 瞳から涙が、何粒も何粒も溢れている。 自分の傷を見た、あの時の映像が頭に残っているままで、その傷から血が流れているように見えた。