十時になると、私は家の外に出た。 少しすると、翔が私の家にやってきた。 嫌そうな顔をしていている。 やっぱり、嫌いな女を迎えに来るのも、二人になるのも嫌なのよね。 「このマンションでかいな。」 「ここ?そんなことないわ。」 「何階に住んでいるんだ?」 「最上階。」 ここら辺で一番大きな、マンション。 私はその最上階に住んでいる。 元住んでいた家よりは、相当狭いけれど一人で住むには広くすぎる。 一人でここに住むのは、息が苦しくなるほど心地が悪い。