その一人の男の後ろには 特攻服を背負いそして、黒龍としての誇りを背負いバイクにまたがる男達がいた。 先頭に立つ一人の男の背中には ―――12代目 黒龍 総長 と赤色で刺繍されている。 また、金色の刺繍で描かれた龍には、ほかにはない重みがあった。 責任、黒龍のメンツ、誇り、その男にしか分からない重大な重みがあった。