断末魔の雄叫びが飛び交う。地は海に溺れ、町は炎に包まれ、逃げ惑う背中を突き刺す光線は、瞬く間に人を灰と還す。逃げ場などない。上空を覆う、絶望という名の暗雲。煙が晴れると、そこは荒地と化していた。果てない世界が、まさに果てようという。人はこれほど脆いものか。涙は、こんなにも役に立たないものか。膝をついて咆哮を上げるボクは、瞬殺の光をこの両手を広げた胸に受けた。まさしく、地球が滅びた瞬間である_____。