あのときよりも、遥かに重く鋭く聞こえる音。 「癒夜・・・?」 癒夜は、倒れた。 確かに、倒れた。 だが、これはどうなんだろう? 大の字に、仰向きに倒れ ・・・・と思ったら仰向きのまま体操座り。 「・・・ブッ」 思わず吹いてしまった。 「・・・癒夜、大丈夫?」 そっと手を伸ばす。 「死んだかと思った。」