ただそれだけ

彩佳は悠斗の腕にしがみついて、楽しそうに帰っている。

「うぅ…っ…ひっく…ひやぁ…」

私は一人で静かに泣いた。
私が一人で泣くのはいつものこと。

「ただいま」

家に帰ると電気はついていなかった。

♪ピローピロー
メールだ…

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今日は友達の家に泊まります
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友達。きっと彩佳のことだろう。

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わかった。
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返信はあえてシンプルにした。

なんで?もう、私の事はどうでもいいの?