たとえ私が記憶を失う前に関わりが

深くあったとしても、私は記憶喪失に

なったのに、別にほっとけれるのに、

彼らは私を見捨てなかった。

それがあたたかくて凄く嬉しい。

「皆……ありがとうね?」

来「なにが~?僕達をいーっぱい

頼っていいんだよぉ~?」

えへへと笑う来斗。

もう可愛すぎ。

ギュッ

「可愛すぎっっ!!」

そう言って私は来斗に抱きついた。

でもすぐに誠騎に来斗から引き離さ

れた。

あ……私、誠騎と付き合ってるんだっ

たんだよね?

私はすぐさま誠騎に抱きついた。

誠騎は一瞬驚いた顔をしていたけど、

優しく頭を撫でてくれた。

私はそのまま寝てしまった。