水島さんが、頭の悪い俺なんかじゃ到底理解の出来ない難しい、会社の話をしだした。 水島さんの声が俺の片方の耳から入っては、そのまま脳にいかずに片方の耳からすり抜けていく。 それくらいに、俺は彼女を熱心に見詰めていた。 あ、そっか。 出会った瞬間、まるで世界が変わったように感じられた・・・コレが・・・。 コレが・・・恋なのか・・・。 初めての感情に、俺は胸を躍らせた。 高校二年生の16歳の春。 俺は、年上の彼女に恋をした。