真夜中。 俺は、天音さんの家のチャイムを鳴らした。 しばらくして、眠そうな顔をした天音さんが、出てくる。 「ん・・・睦月君・・・??」 「天音さん、星、見に行こう」 彼女の目が、丸くなる。 「え、今から?!」 「うん、今から」 「え・・・でも・・・バス・・・」 「大丈夫♪親父のバイク、借りてきたから」 そう言って、親父の新品のバイクを見せる。