心配になった私は電話をかけると 「もしもし?」 「悪ぃ! あとちょっとだから…っ」 「うん、分かった」 電話の向こうの湊は、走っているのか息が荒かった。 遅刻なんて珍しいなぁ。 普段遅刻なんかしない湊だから、意外な一面を見れたことに頬が緩んだ。 急いで向かってきてくれていることに嬉しく思った。