「そろそろ行くか」 『あ、うん!』 あれから一時間くらいまったりした私達。 遥斗が席を立ち、私もそれに続いた。 このカフェにいると落ち着くし、また今度行こうかなぁ。 そんなことを考えながら、店員さんのありがとうございましたを背に店を出る。 外に出るとさすが冬で、この時間帯でもすでに暗かった。 「歩くか」 私の手を握る遥斗。 『うん』 手袋もしていないては冷たい手は、遥斗の温かさで温かった。