「あんまそーゆうことすんなよ」


『どういう…?』


耳元で話すから息がかかって、くすぐったい。





「いいこと教えてやるよ」


そう言って遥斗先輩は、また不気味な笑みを浮かべながら。




「妬いたのが嬉しかったんだよ」


『!…んっ』




"それってどういう意味…?"



私の言葉が出るよりも先に、遥斗先輩によって塞がれてしまった。



『いきなり何するんですか!』


「あおが可愛いこと言うからだろ」


『ふぇ…!?』


また変な声が出てしまう。




それにしても、何で私のせいにされているのかが分からない。


もともと私が怒っていたはずじゃ…!?