「おはよう。」 「おはよう!」 穂乃花は真澄といつものように挨拶を済ませると、席に座り教科書を机の中に片付け始めた。 (ん?何かある…。) 机の中に白い紙切れが入っているのが見える。 (何だろう…。) そのまま取出し、広げてみた。 『放課後、千曲橋の袂で待ってる。これで、もう声を掛けるのは最後だから。千葉稔』 (千葉君…。)