なぜ私を誘ったかと聞くと、どこかのパーティーで私を見かけて、友達になりたかったと言っていた。


それから、ダークからよく連絡が来るようになり、お互いの家に行き来するようにもなった。


「ダークさんって、悪魔にしては礼儀正しいし、いい人だね」


「お前、ダークさんと結婚したらどうだ?」


と、両親が茶化すくらい関係は親密なものだった。



その時私は、見習いの魔女で、魔女の試験に5回も落ちていた。


「ずっと練習してるのに、ちっとも上手くならないんだよね…。どうしたらいいんだろう…」


と、何気なくダークに愚痴を漏らしてしまった。


「イチゴは、魔法が上手く使えるようになりたいの?」


私が頷くと、ダークは笑ってこう言った。


「じゃあ、俺が叶えてあげるよ」


冗談だと、思った。


まさかそんな事ができるなんて思わなかったから。


「叶えてもらえるなら、叶えてもらいたいな〜」

と、私は軽はずみに言ってしまった。


それがどんな結果を招くなんて、考えもしなかった。