Strawberry Chocolate

「って、何で俺、ランドセルなんてしょってんだよ!! もう16だっつーの! せめて学ランにしろ!」


「似合ってるからいいじゃん」


「良くねー! なんでお前はブレザーなんだよ! 似合ってねーよ! このオバサン!!」


私はまた、人差し指を三回転。
人間に見られてもいいように、チョコの頭に隕石が直撃。


「不自然すぎだろ!! 野球ボールとかにしろよ!」


頭から血を流しながら怒る。
私はそれを無視して、スタスタと歩き始めた。


「…あの、大丈夫ですか?」


後ろから声がして、くるりと振り返った。
そこには、セーラー服を着た、女の子が立っていた。


「良かったらこのハンカチ使ってください」


差し出された可愛いハンカチに、チョコは戸惑いながらも受け取った。


「あ、ありがとう」


「どういたしまして」


ニコッと笑った女の子を見て、チョコは顔を赤らめた。