俺がこれから過ごす1年と、
リーダーが過ごしてきた1年。

俺はリーダーが過ごしてきた1年を信じたい。


今やらないと、今決断しないと手遅れになるようなそんな気がするから………。

だから、だから、




『俺もやる。俺もこの世界から出る方法を見付ける。だから……………一緒にこの世界を壊そう』


その時、広場に大きな風が吹いた。


それは背中を押すような追い風。

誰かが“頑張れ”と言ってくれてる気がした。


俺の答えを聞いてリーダーはびっくりした顔をしたけど、その後力強く頷いた。


それにしても昨日ここに来たばっかりで壊すなんて、何の為にこの世界に来たか分からないとリーダーに笑いながら言ったら、


『ユウキがここに来たのは偶然じゃなくて必然。
お前はこの世界の救世主だ』と言ってくれた。


俺がここに来たのは必然。
本当にそうなのかな………。


今日のこの話はリーダーと俺だけの秘密。とりあえずチャンスがくるまで待とうと約束した。

でも、

この世界は俺達が考えてるほど甘いものじゃなかった。


俺達が決意したと同時に、

裏で動き始めてる人が居る事に気付くはずもなく、
今はまだこの物語の序章に過ぎない‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐。