『お前ら止めとけ。後メグミはその手を退けろ。
そいつは俺の仲間だ』
それを止めたのはカシワギの一言だった。
メグはゆっくりと手を離して腕組みをした。
『あたしの名前はメグミ。あんたらのカシワギさんよりずっと偉いのよ、少年A君?』
それを見たカシワギはため息をもらして明らかに面倒くさそうな顔をしている。
『お前ら先に縄張りに戻ってろ』
髪の毛をガシガシ掻いて、仲間にそう指示をした。
カシワギって感情的な奴かと思ったけど意外に冷静な部分もあるんだな。それにかなり仲間に慕われてるみたいだし………そういう所ではリーダーと似てるかも。
カシワギの仲間が居なくなって、この場にはカシワギ、メグ、俺だけになった。
……………つーか、俺こそ場違いじゃね?
さりげなく帰れば良かった、なんて思っても遅い。
『あんたにそんな気遣いが出来るなんて初めて知ったよ』
やっぱり喋り出すのはメグの方。
『あ、後あんたの縄張りどうにかならないの?訳分かんない落書きとか趣味の悪い音楽とか。遊園地なのに汚なすぎだし』
多分この世界でカシワギにこんな事言えるのはメグだけだと思う………。
するとカシワギは呆れた声を出した。
『お前いつ縄張りに入ったんだよ』
『え、入っちゃダメなんてどこかに書いてあった?』
『………』
もうピリピリし過ぎて逃げたい。
ってかこの場に居たくないんだけど…………



